元
XBOX Kinect Helps with Stroke Rehabilitation
2012 11月 アメリカ
アメリカでは年間70万人の脳卒中患者が生まれ、
その多くがリハビリテーションを必要としている。
しかし、自宅で必要なリハビリができている患者はその3分の1程度にとどまる。
自宅での上肢リハビリを楽しいものにするために
オハイオ大学では5000万円あまりの費用を投入して
マイクロソフトのキネクトセンサーを応用したリハビリゲームを開発した。
このゲームを使うと軽症上肢麻痺患者向けの
CI療法を自宅に居ながら実践できる。
病院に通ってリハビリを受ける場合、その時間は非常に限られるため、
麻痺した手は次第に使用されなくなる。
このゲームを使えば、自宅に居ながら
コンピュータが患者の身体の動きを解析し、
適切な運動方法をゲームプレイを通して促してくれるので、
従来の病院で受けるリハビリよりも大きな効果が期待できる。
しかも人件費が節約できるので
患者にとっても 病院経営にとってもハッピーである、
というおはなし。
感想:
考え方が合理的過ぎて身も蓋もないと思う。
わざわざ病院に通うのは、
寂しいから療法士さんにかまってもらいたい、
っていう理由もけっこうあると思う。
それで、
かまってもらったお礼に
しばし回復したかのように振る舞ってあげる。
こういう相互依存の関係があるから
CI療法でも成果がでるし、論文も書ける。
なのに
『CI療法の指導はコンピュータにやらせておけ』
『患者は家でゲームでもやっていろ』
と言うのは
どこか ちょっと違う と思うんだよね。
補足:CI療法は指をある程度開くことのできる麻痺の非常に軽い患者のみを対象にした上肢トレーニング法である。
1日に数時間、麻痺していない手の動きを制限して2週間生活するだけで麻痺手の使用率を高めることができると信じられている。