Left brain injury associated with more hospital-acquired infections during inpatient rehabilitation.
2012 10月 アメリカ
一般に 院内感染は脳卒中患者の予後を悪化させる。
優位脳(左脳)が免疫バランスに非常に重要であるとする
左脳優位免疫ネットワーク仮説が
入院中の脳卒中患者の感染症と関連があるかどうか調べてみたそうな。
過去の脳卒中または外傷性脳損傷患者の記録を見直して、
脳の左右損傷側と、院内感染の有無について関連を解析した。
次のようになった。
・左右脳のどちらかに損傷を抱えた2236人の脳卒中、外傷性脳損傷患者のデータを取得した。
・そのうち163人が院内感染に遭っていた。
・左脳損傷患者の院内感染割合は60.1%(98人)だった。
・右脳損傷患者の院内感染割合は39.9%(65人)だった。
左脳優位免疫ネットワーク仮説の通り
左脳損傷患者で院内感染が多かった。
損傷脳の側に応じたケアの仕方があるんじゃないのかな、
というおはなし。
感想:
左脳優位免疫ネットワークを初めて知った。
日本語の資料はほとんどなくて、下記ページがみつかった。
優位でないほうの脳が損傷すると逆に免疫力がアップするらしい。
不思議だ。
メモ
Role of cerebral lateralization in control of immune processes in humans.