一過性脳虚血発作(TIA)や脳卒中の症状があってもすぐに病院に行かない人が多い。
そういった人たちをネットで見つけ出すことができるか実験してみたそうな。
以下のような仕組みを作った。
1. TIAや脳卒中をキーワードにした英語のGoogle検索広告をアメリカを対象地域として出稿する。
2. この広告にアクセスするとWebサイトに誘導されアンケートと電話番号を入力する。
3. すぐに血管神経学の専門家と電話でつながり、症状が評価される。
結果は次のようになった。
・122日間継続し、計25292人のサイト訪問者があった。
・訪問者の1%にあたる251人がアンケートに回答した。
・このうち175人(平均年齢59、女性63%)と電話でつながった。
・その37人は24時間以内に症状があり、また60人は医者にかかっていなかった。
・結局、39%にあたる68人がTIAまたは脳卒中だった。
・ABCD2スコアはあまりアテにならなかった。
TIAや脳卒中の症状があって、それをネットで調べている人をみつけることは難しくなかった。
しかもそのうちの何割かは病院にも行っていなかった。
うまく自己診断できる仕組みを作ってあげると きっと喜ばれると思う、
というおはなし。
感想:
脳卒中は高齢者が多い。
彼らがネットで一生懸命に検索している姿を今は想像しにくい。
でも今後はどんどん増えると思う。