Mild sensory stimulation protects the aged rodent from cortical ischemic stroke after permanent middle cerebral artery occlusion.
2012 8月 アメリカ
一般に、高齢になるほど脳卒中による脳のダメージは大きくなる。
若いネズミを使った研究では、
脳虚血にしてもヒゲを刺激するだけで梗塞を防げることがわかっている。
老齢ネズミでも同様のことが起きるか実験してみたそうな。
老齢ネズミを人為的に脳虚血状態にした直後に、
・虚血にした脳と反対側のヒゲをチロチロと2時間、間欠的に刺激するグループ
・ヒゲ刺激なしグループ
とに分けて、
その後の梗塞の大きさ、感覚運動機能を測定、比較した。
次のようになった。
・ヒゲ刺激ありの老齢ネズミは若いネズミと同様の回復をみせた。
・ヒゲ刺激が無いと立派な梗塞ができたが、ヒゲ刺激があると脳梗塞ゼロだった。
脳虚血ネズミのヒゲ刺激により、
老齢であっても脳がしっかりと保護されることがわかった。
はやく人間で実験してみたい、
というおはなし。
感想:
入院当初、
麻痺した左手足を右手で一生懸命さすりなさい、と誰かが言ってくれて、
ずっとそうしていた記憶…
過去記事↓
脳卒中後の感覚刺激で脳ダメージを防ぐ
脳卒中になったらとにかく刺激を与えなさい