Contra-lateral needling in the treatment of hemiplegia due to acute ischemic stroke.
2012 8月 中国
脳卒中片麻痺に鍼治療を行う際、
麻痺側の手足に鍼を打つのか、
それとも健常側に打つべきなのか実はよくわかっていない。
それを調べてみたそうな。
106人の脳梗塞患者を次の3グループに分けた。
・健常側に鍼を打つグループ45人
・麻痺側に鍼を打つグループ45人
・鍼だけ打たないグループ16人
各グループとも1日45分間×30日間治療を行った。
次のことがわかった。
・奏効率は健常側48%、麻痺側31%、鍼なし19%だった。
・神経障害スコアは健常側グループがいちばん下がった。
・自立度、運動機能も健常側グループがダントツに向上した。
脳梗塞後の片麻痺を鍼治療する際には、
麻痺していない方の手足に鍼を打った方が
より効果的であることがわかった、
というおはなし。
感想:
ものすごく基本的に思えることに未だ合意がなくて、
しかもどっちに打っても ほどほどに効果が上がっている。
感覚麻痺した手足に鍼を刺しても
チクリとする実感がないぶん効果も下がる…
そう考えると、
脳卒中の鍼治療効果って、
まさに "気"のせい なんだと思う。