脳卒中患者のアパシー(無気力)は、
認知障害、機能障害、ウツにもつながり得る
よくある症状の1つである。
ある70歳の女性が、
右脳の被殻、尾状核、内包近辺に出血を起こしたあと突然アパシー状態になった。
彼女は、脳卒中になるまでは精神的にまったく問題はなかった。
脳卒中後の精神学的検査で
ウツや他の神経心理症状を伴わない
重度の運動、認知、感情的無気力状態にあることがわかった。
このケースから、
人が物事に興味を持って取り組む際の
意志、感情を制御する 脳の背側線条体へのダメージが
アパシー症状のきっかけになっていることが推測できる、
というおはなし。
線条体 (wikipediaより) の位置
感想:
まさにこの辺りに出血の直撃を喰らって、
人生ヤル気無し状態をリアルタイムに体験してきた者としては、
とても関心のある内容である。