元
Changes in oro-facial function and hand-grip strength during a 2-year observation period after stroke.
2012 6月 スイス
脳卒中後の口腔顔面機能の低下について調べてみたそうな。
31人の脳卒中入院患者と
健常人21人について、
・咀嚼(そしゃく)能率、
・
口唇力、
・咬合力、
・咀嚼筋厚、
・握力
の変化を2年間追跡調査した。
次のことがわかった。
・脳卒中患者の咀嚼能率、口唇力は健常人に比べ著しく低下した。
・握力が左右の手で大きく異なることに比べ、咬合力の左右差はほとんどなかった。
・咀嚼筋の厚さは当初減少したものの、大きな左右差にはならなかった。
脳卒中後、お口まわりの能力は、
手が痺れるのとは異なるタイプの影響を受けることがわかった、
というおはなし。
感想:
これは関心がある。
当初、左の顔面が大きくゆがんで、
ヨダレが垂れる日々がつづいた。
比較的早くにヨダレが垂れないようにはできたが、
現在もなお 顔左半分の皮膚感覚は弱く、
・ガムを噛んでいると唇の左端を一緒に噛んで、血が出る。
・左鼻の穴から出る鼻水に気づかずに 口に流れ込む様子を他人に指摘される。
・食事中、ご飯粒が口の左端からはみ出ていることがある(らしい)。
・ごくたまに、気を抜くと口の左側からヨダレが垂れる。
特に不便ではないので、大きな悩みではないが少し気になっては いる。