A pilot study of contralateral homonymous muscle activity simulated electrical stimulation in chronic hemiplegia.
2012 5月 日本
CHASE療法を患者で実験してみたそうな。(by 脳情報研究所)
脳卒中慢性期で重度の片麻痺患者3人について
両手首と指を伸ばす訓練を行った。
このとき、健常側の手の筋肉電流を記録して、
同様のパターンの電流刺激を麻痺手に与えた。(CHASE療法)
これを1日30分 x 2週間続けたところ、
・患者3人全てで手首伸ばしが改善した。
・痙縮も改善して、
・2人のフーゲルマイヤー評価スコアも向上した。
CHASE療法は重度片麻痺患者の上肢運動治療に使えるかも知れない、
というおはなし。
感想:
CHASE療法をいままで知らなかった。
検索すると同じ研究者によるCHASE療法の資料があった。
運動制御の神経科学から機能回復支援へ
-脳卒中重度片麻痺回復への挑戦-(pdf)
やってることはともかく 重度片麻痺患者を治療しようという志はすばらしいと思う。
以下、共感した部分を引用
『...CI療法を初め回復効果が実証されている療法の多くは、麻痺が比較的軽い人を対象としており、数多くの重度片麻痺の人には適用できません。
...
非損傷側の脳による機能回復を促進するには、麻痺手と同時に非麻痺手を動かすこと(両手協調運動)に一定の効果がある...』