脳卒中患者の上肢リハビリに
Hand Dance Pro(下図)
という障害者向けのゲーム機器を用いて
その効果を調べたそうな。
9人の慢性期脳卒中患者について、
このゲーム機器を用いたリハビリトレーニングを
6週間継続した。
その結果、
被験者の姿勢維持と肘の伸びが改善された、
というおはなし。
感想:
任天堂Wiiをリハビリに応用するとか、
腕の単純動作を繰り返すロボットを開発した、
といった話をよく耳にする。
そのときいつも 心になにか引っかかるものがある。
脳卒中患者は年齢の高い人に多く、
発症する前日までは社会の中で
それなりの信頼を集めていた人である。
腕が動かなくなったからといって
小学生が喜びそうなおもちゃ器具を与えられても、
それで嬉々としてリハビリに励むようになる
とは到底思えない。
わたしも入院中、作業療法の時間にWiiをつかった
ことが1度あったが、10分で飽きた。
自分が実験動物や ただの機械装置のように
扱われている気がするのである。