Clinical application of prismatic lenses in the rehabilitation of neglect patients: comments and critical analysis.
2012 1月 イタリア
脳卒中で右脳損傷した患者は
半側空間無視になることがある。
この治療法としてプリズム順応療法がある。
このプリズム順応療法は1998年に発案されて、
特殊レンズにより視野を右方に10度ずらすことが良いとされている。
これを5度にしても効果があるかどうか、調べてみたそうな。
29人の半側空間無視患者を
・視野を5度ずらす眼鏡と
・度のない眼鏡
のグループに分けて、
眼鏡をかけて右手で左方目標物の位置を指さす訓練を
1日30分 x 5日間 施行した。
改善程度を比較したところ、
両グループで改善程度に違いはなかった。
・視野を5度ずらしたくらいではプリズム順応効果は得られない。
・指差し訓練が意外に効果がありそう、
であることがわかった、
というおはなし。
感想:
暗に プリズム順応療法には効果がない、って
言いたいだけのような気がした。
プリズム順応療法で半側空間無視のADLは改善しない