Cortical activation changes underlying stimulation-induced behavioural gains in chronic stroke.
2011 12月 イギリス
経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の脳卒中リハビリ効果
については多くの報告がある。
しかしその背景にどんな仕組みがあるのかは
明らかになっていない。
tDCSと脳活動、脳卒中患者の運動機能の改善が
どう関連しているか、について調べてみたそうな。
発症後6ヶ月以上経った脳卒中患者13人について
次の3つの各状況ごとに実験を行った。
・損傷脳側に乾電池のプラス極を貼り付ける。
・健常脳側に乾電池のマイナス極を貼り付ける。
・頭に電極だけを貼り付ける。
電流を流す時間は20分間。
電流刺激の前後での麻痺側手指の動作反応時間と
脳機能MRIによる脳活動を記録、比較した。
その結果、
プラス電極を貼った場合には動作反応速度が
5-10%改善し、対応する脳の活動領域も増加した。
マイナス電極を貼った場合には動作反応速度
のみが改善した。
電極を貼っただけの場合は、何の改善も起きなかった。
損傷脳側への直流電気刺激が麻痺した手指の動作を改善し、
脳の活動も増加させることがはっきりとわかった、
というおはなし。
感想:
これは無視できないくらいに まともそうな人達の研究。
正直、tDCSはいまも信用していないけど、
もしかしたら本当に効果があるのかもしれない。
ちょっと乾電池買ってくるかな。