Functional MRI and motor behavioral changes obtained with constraint-induced movement therapy in chronic stroke.
2011 10月 オーストラリア
CI療法の効果をファンクショナルMRI(fMRI)で確認してみたそうな。
発症後3年前後の脳卒中患者11人について、
2週間のCI療法を施して、
その前後での感覚運動野の活動領域の大きさ、
脳から指先までの刺激の伝わるスピードを
それぞれfMRI、TMSを使って調べた。
結果は、
CI療法の後
ほとんどの患者で上肢の運動機能が向上した。
また、機能改善の著しい患者ほど感覚運動野の
活動領域が大きくなり(fMRI)、
脳から指先まで刺激の伝わる時間が短くなった(TMS)。
これらの結果は慢性期脳卒中患者の
運動機能回復の仕組みと関連があるに違いない、
というおはなし。
感想:
CI療法のみを行なっている点がすこしズルいと思った。
もし、比較のために通常のリハビリグループを用意したら、
きっと同じ結果が出ると思うんだよね。
※CI療法は、指をある程度開くことのできる麻痺の非常に軽い患者のみを対象にした上肢トレーニング法である。
その適応審査段階で、改善の見込みが少しでも怪しい患者を全て切り捨ててしまうため、ほぼ確実にトレーニング成果を観測することができるという非常に高い安定性を誇っている。