Neuroprotective Effect of Acute Ethanol Administration in a Rat With Transient Cerebral Ischemia.
2011 11月 中国
エタノールの消費が増えると脳梗塞リスクが
低下することがわかっている。
そこで、エタノールの神経保護効果を検証してみたそうな。
人為的に脳を虚血状態にしたネズミにエタノールを与えて、
・エタノールの量と回復具合
・低体温療法との組み合わせ効果
・エタノールを与える猶予時間
・tPAを組み合わせたときの脳出血リスク
・組織の低酸素状態を改善するタンパク質(HIF-1α)の量
を評価した。
その結果、
・体重1kgあたり1.5gのエタノールを与えたところ、脳梗塞の体積が小さくなった。
・脳虚血後、4時間以内にエタノールを与えると効果があった。
・低体温療法との組み合わせ効果はなかった。
・tPAとエタノールを併用しても脳出血は増えなかった。
・HIF-1αタンパク質が増加した。
エタノールを脳梗塞後4時間以内に与えると
強い神経保護作用を示すことがわかった。
また、tPAと併用しても脳出血が増えるわけでもないので、
有効な治療法の1つになるかも知れない、
というおはなし。
感想:
これ、ほんとかね?
飲酒は危険要因にしかならないと思っていた。
1.5g/kgのエタノールだから、
50kgの体重なら75cc
→ワインならグラス2杯、缶ビールなら3本に相当する。
『あれっ、脳梗塞かな?』って思ったら、
とりあえず酒を飲め、ってことと理解した。