Efficacy of a hybrid assistive limb in post-stroke hemiplegic patients: a preliminary report.
2011 9月 日本
ロボットスーツHALを使った脳卒中片麻痺患者の
歩行訓練効果を調べたそうな。
16人の片麻痺患者で試したところ、
12人がHAL装着後歩行スピードが
著しく低下した。
HALで効果を得るためには
事前にある程度歩行ができるようになっている
必要があることがわかった。
もうちょっと研究すれば
HALが歩行リハビリに役立つようになるかも知れない、
というおはなし。
感想:
このリハビリ手法の目的は、
片麻痺患者の歩行をHALがアシストして
たくさん歩行できる機会を作り、
それが神経の可塑性を促して、
やがては自力で歩行できるようになること
を期待する点にある と考える。
ところが現実は、
患者側にHALに対する非常に高い順応力が求められる。
その歩行は危なっかしくて理学療法士が
常に付きっきりでいなくてはならない。
この状況は簡単には改善されないと思う。
手すりでも付けたトレッドミル訓練の方が
患者を選ばず、安全性も高く、療法士の負担も軽く、
多くの点ではるかに ずっと優れているだろう。
追記:
HALリハビリ 期待外れだった