The role of self-touch in somatosensory and body representation disorders after stroke.
2011 10月 オランダ
体性感覚の障害は脳卒中患者の約半分が経験する。
これらの障害は、単に触覚の鈍さ や
物や自身の体への認識低下までさまざまである。
そこで、セルフタッチ(自分で自分に触れる)による体性感覚への影響を調べたそうな。
セルフタッチの研究は多くないながらも、
健常人ではセルフタッチが身体表象
(Body Representation:自分の身体の具体的なイメージ)に
影響を与えることがわかっている。
脳卒中で四肢不一致症や片麻痺憎悪になった患者に
セルフタッチの身体表象への影響について聞き取りした結果、
身体保持感覚を得るまでの時間はさまざまだった。
セルフタッチは身体保持感覚の低下を改善し、
身体表象を再獲得するための助けになるかも知れないことがわかった、
というおはなし。
感想:
なんとなくわかるような気がする。
自分も左手足の触覚がほとんど無い。
触覚の正常な右手で左の手や腕、脚などに触れると右手の平 表面に生じた触覚があたかも感覚の麻痺した左手足の側に生じたような錯覚を起こす。
これが触覚を取り戻した気持ちにさせるためなのか、とても心地が良いのである。