2011年9月4日(日) 午後9時00分~9時49分 総合テレビ
脳がよみがえる ~脳卒中・リハビリ革命~
これ 録画して観た。
おかげでアクセスも増えたし記念に感想を記しておく。
促通反復法(川平法)と呼ばれるリハビリ方法の紹介がメインだった。
およそ人の名前の付いた治療法にロクなものはない、
という 私なりの人生経験則があったことと、
施術者に非常に特殊な技能が要求され、その習得に時間がかかることから
これはサイエンスと言うよりは
宗教に近いものだろうと考えて、
これまで あえて一度も記事にしたことはなかった。
触れるのは これが最初で最後だと思う。
テレビの罪深さを感じた。
川平先生ご自身も、これだけセンセーショナルな放映内容を許可したのだから
それなりの覚悟はあった と思う。
視聴者はきっと こう考える。
『あんなに素晴らしい治療法があるのに、なぜわたしは麻痺が改善されなかったのだろうか…
そうか! きっと自分を担当していたリハ医は わたしたちの税金を貪ることに執心のあまり新しいリハビリ法の勉強をまったくしていなかったに違いない!無能なリハ医を相手取って訴訟を起こすべきなのかもしれない… 』
って。
怪しげなスプリントを腕に付け
薄暗い部屋で顔にボカシを入れて証言する正体不明の患者など、
久しぶりに矢追さんの木曜スペシャルを観ているような気分になり
とても楽しめました。
ありがとうNHK
追記:
最新の脳卒中治療ガイドラインによると
促通手技は科学的根拠のない治療法とされています。
引用
ファシリテーション(神経筋促通手技)、〔Bobath法、neurodevelopmental exercise(Davis)、Proprioceptive neuromuscular facilitation(PNF)法、Brunnstrom法など〕は、行っても良いが、伝統的なリハビリテーションより有効であるという科学的な根拠はない(グレードC1)。
http://www.jsts.gr.jp/guideline/296_299.pdf