Ischemic stroke selectively inhibits REM sleep of rats.
2011 9月 アメリカ
睡眠障害は脳卒中の素とはよく言われるが、
逆に、脳卒中が睡眠に及ぼす影響を調べたそうな。
脳に直接電極を付けたラットを人為的に脳梗塞にし、
手術前後の睡眠状態の脳波をモニターした。
比較のために手術だけで脳梗塞にしなかったネズミも用意した。
その結果、
・脳梗塞のあとはデルタ派優勢のノンレム睡眠が増えた。
・同時にレム睡眠及び覚醒中にシータ波の低周波数成分が増えた。
・目覚め時の左右脳の脳波は周波数が低くなった。
・梗塞側の脳ではレム睡眠時にシータ波が消えた。
・脳梗塞にしなかったネズミはトータルの睡眠時間が増えたが
脳梗塞ネズミは睡眠時間が減った。
・この睡眠時間の減少はレム睡眠時間の減少分に相当した。
・レム睡眠を誘発するきっかけの回数も減少した。
→ 脳梗塞後レム睡眠が減ってノンレム睡眠が増えた。
これが何を意味しているのかよくわからないので
さらなる研究が必要である、
というおはなし。
感想:
レム睡眠中に夢を見ると言う。
ということは脳卒中になると夢を見なくなる
ってことと理解。