Socioeconomic Differences in Quality of Care and Clinical Outcome After Stroke: A Nationwide Population-Based Study.
2011 8月 デンマーク
脳卒中患者の社会経済的な違いが、
急性期の治療内容、死亡率などに影響するのかどうかを調べたそうな。
2003-2007の65歳以下の脳卒中患者14545人について、
収入、学歴、雇用状況と治療内容、
30日後、1年後の死亡率、再入院の可能性について解析した。
その結果、
・低所得者と年金生活者は職のある高所得者に比べ、
必ずしも必要な治療を受けることができていなかった。
・失業状態にある患者の30日後、1年後の死亡率は共に、
職のある人にくらべて6割増しだった。
・同様に、失業している患者の再入院リスクも高かった。
・これらのリスクの高さは急性期の治療内容を同じにしても変わらなかった。
社会経済的地位の低い患者はなぜか死亡しやすい。
その理由は必要な治療を受けられないから、というわけでもないらしい、
というおはなし。