Neurophysiological and Behavioral Effects of tDCS Combined With Constraint-Induced Movement Therapy in Poststroke Patients.
2011 7月 イタリア
tDCSの効果を検証するためにCI療法を組み合わせてみたそうな。
14人の慢性期脳卒中患者の上肢機能について、
tDCSは頭部の健常側に乾電池のマイナス極を、
病側にプラス極をくっつけた状態で
CI療法を施行した。
その結果、
CI療法単体でも効果はあるけれど、tDCSを組み合わせると
なお良さそうであることがわかった、
というおはなし。
感想:
効果の定かでない新興のリハビリ治療法に
CI療法を組み合わせるという例をよく目にする。
CI療法は、指をある程度開くことのできる
麻痺の非常に軽い患者のみを対象にした上肢トレーニング法である。
その適応審査段階で、改善の見込みが少しでも怪しい患者は
全て切り捨ててしまうため、
必ずトレーニング成果を観測することができるという高い安定性を誇っている。
それ故
rTMSやtDCSのような、研究途上の治療法に対して、
単純にCI療法と組み合わせるだけで
確実に一定の改善成果を得ることができるので、
論文作成のためのデータ収集手段として
CI療法が一時的に採用されることが多い、
と考える。