Family Physician Decisions following Stroke Symptom Onset and Delay Times to Ambulance Call.
2011 8月 オーストラリア
脳卒中患者が病院に遅れる原因は家庭医(かかりつけ医)にあるのではないか、
という仮説を検証してみたそうな。
2004年の6ヶ月間に発生した脳卒中患者198人について
その救急車を呼んだ人に面接を行い当時の状況を記録、分析した。
わかったこと、
・発症後まず救急車を呼んだケースは32%、家庭医に電話が22%、知人に相談が37%だった。
・過去に脳卒中やTIAの経験のある患者は家庭医には電話しない傾向があった。
・症状の重い場合に真っ先に家庭医に電話する者はいなかった。
・家庭医に電話したケースでは救急車に乗るまでの時間が著しく長かった。
・電話を受けた家庭医の36%は患者の診察、検査を始めた。
・電話を受けた家庭医が電話口で症状を聞いてすぐに救急車を呼ぶようにアドバイスする例もあった。
脳卒中の症状が出たときにかかりつけ医に連絡すると
『診察するから来てくれ』 とか 『これから往診にいくから』、
『まずは検査してみましょうね』 などと言いだし、
往々にして治療までの時間が著しく遅れることがある。
さっさと救急車を呼ぶように 家庭医を啓発する必要がある、
というおはなし。