Functional recovery in aging mice after experimentalstroke.
2011 7月 アメリカ
脳卒中リハビリの動物実験にマウスが用いられることが多くなった。
若いマウスを使用することが圧倒的に多いので、
老齢マウスについて、その回復具合と評価方法を調べてみたそうな。
マウスを人為的に脳梗塞にしたあと、
棒登りや綱渡りなどの運動をやらせてもマウスはすぐに適応してしまい
回復の違いを評価することが難い。
一方、コーナーテストを行うと回復途上のマウスと
老齢マウス、健常マウスとの違いを明らかにすることができた。
老齢マウスは脳卒中にしたあと
最初の2週間は若いマウスにくらべ確かに回復が遅れる。
しかし最終的には同程度にまで回復することができた。
また、脳梗塞の大きさや脳萎縮の程度は老齢マウスの方が
若いマウスに比べずっと小さいことがわかった。
老齢マウスには脳梗塞に対する固有の生体反応があるのではないか、
というおはなし。