身長の低い群ほど脳卒中発症のリスクが高い
2011 7月 日本(国立がん研究センター)
日本人の身長と心血管系疾患との関連を調べたそうな。
1万5千人あまりを16年間追跡調査した結果、
身長が低いと脳卒中発症リスクが1.6倍になることがわかった。
これと教育歴との関連は見られなかった、
というおはなし。
感想:
このレポートの元の論文はこれで、
Adult height and the risk of cardiovascular disease among middle aged men and women in Japan.
読むと、
身長と脳卒中発生率との間に逆の関連があるって言っているだけなので、
身長が高いと脳卒中になりにくい、
としてもいいはずである。
それをわざわざ、『低身長は脳卒中リスクが高い』と言い直していることから、
このレポートを書いた国立がん研究センターの人には
チビは重い病気になりやすい→社会のお荷物、
という偏見があることがわかる。
そして、このレポートを見たネットニュースサイトが
身長が低い人ほど脳卒中リスク大- 国立がん研究センター
と記事にしたもんだから、
さらにそれを引用したブログ記事がこの数日、
多数投稿されて背の低い人が叩かれまくっている。
国立がん研究センターの記事のおかげで、
今後、身長の低い人の生命保険の掛金が上がったり、
謂れなきリストラの対象になったり、婚約を解消されたり…
といったことが起きるかも知れない。
小さいからってナメんなよ!