運動をすると人の骨格筋のなかで
血管造成が活発になることが知られている。
ひょっとしたら脳梗塞の治療にも応用できるのではないか…
と考えて実験してみたそうな。
実験用ネズミを次の3つのグループに分けた。
・脳梗塞にしたあと 運動させる
・脳梗塞にしたあと 運動なし
・なにもしない
運動はトレッドミル1日30分を2週間継続した。
その後解剖して梗塞の大きさ、血管造成因子の量などを調べたところ、
運動グループでは運動なしグループに比べ
・梗塞の大きさが著しく小さくなっていた。
また、
・血管造成に関わるタンパク質および遺伝子の発現も増えていた。
運動は脳梗塞に イイかもしれない、
というおはなし。
感想:
脳を治すために手足を動かすという発想だから、
片麻痺であれば健常な側の手足をバタバタ
させていれば効果がでそうな気がする。
通常、集中治療室をでると
車椅子に押しこまれて、勝手に動きまわるな!
と言われ、ほとんど運動ができない状況を考えると、
このけんきゅうは重要なことを示唆しているのかもしれない…と思う。