The recovery of motor function in post stroke patients.
2011 5月 セルビア
一般的な脳卒中患者の身体回復具合を評価したそうな。
30人の脳卒中患者について、
内訳は
・男性20人、女性10人
・平均年令59歳
・左麻痺77%、右麻痺23%
・脳梗塞92%、脳出血8%
であった。
入院時のバーゼルインデックスの平均:57
3ヶ月後、
退院時のバーゼルインデックスの平均:79
57%の患者が自立的に移動できるようになった。
という内容。
感想:
この機会にバーゼルインデックスを調べてみた。
100点満点で全自立、60点以上で部分自立、
とのこと。
ときどき思うのだけれど、
この種の評価スコアを 単純に平均してどの程度意味があるのかな... ?
って。
以前、ブルンストロームステージの平均をとっていた例をみたことがある。
たとえば次のような場合、
・被験者のブルンストロームステージは3~5であった。
被験者総数は2人。
この治療法を施行後、
ブルンストロームステージの平均値は4になった。
→ もともとステージ3と5の人が1人ずついて
なんの治療効果もなく ただ平均をとっただけなのに
これを読んだひとはきっと
ステージ3の、"手のひらの握りしか出来ない" ひとが
ステージ4の "手のひらが少し開く" にうーんと近づいた、
という印象を持つに違いない。
奇跡の治療法の出来上がりである。