両側上肢トレーニングとCI療法は慢性期脳卒中患者の
上肢機能改善に効果的であると言われている。
その効果を脳機能イメージング技術fMRIを使って
確認したそうな。
6人の脳卒中患者について、
両側上肢トレーニング、CI療法に分けて3週間、
それを受けさせる。
各運動療法を受ける前と後とで特定の上肢運動に伴うfMRIを比較観察した。
その結果、
どちらの場合も、
治療後の脳の活動領域は両半球にわたり広く増加していた。
しかし、肘を動かす運動については
両側上肢トレーニングでは小脳に広く活動領域が現れる一方、
CI療法では小脳での働きが激減した。
左:CI療法前、 右:CI療法後
どちらが良い悪いということではなく、
いずれの療法も脳の可塑性を促し かつ、
その療法独自の脳への働きかけが行われていること
を確認することができた世界初の例である、
という話。