アメリカの研究。
住民アンケートで調べた結果、
脳卒中を示す症状を正しく理解しているひとでさえ、そのほとんど(8割以上)が
実際にそういったシーンに直面しても救急車を呼ばないであろうことがわかった、という話。
実はこれ、ものすごくよくわかる気がする。
自分は、発症当日、
まず足がフラつくようになり、次に左手の感覚がグングン失われてゆくようになって、
これは明らかに脳の中で大変なことが起こっている
たぶん血管が切れたか詰まったかの状態である
と 脳卒中であることを一瞬で理解したにも関わらず、
なぜか、
『しょうがない うちに帰ってひと眠りしよう』
と考えて誰に相談するわけでもなく、静かに職場を早退して駅に向かった。
いま思い出すと不思議で仕方がないのだが、
とにかく一人暮らしのアパートに帰って ひとまず休もう、
そう考えていた。
無事帰り着いていたら、と思うとコワイ。
きっと あまりにも重大な事態に遭遇すると、ひとはその状況を認めたくなくなる、
認めることができなくなってしまうのではないか…
と思う。