"廃用手"という用語を使う人の理屈は、
『廃用という言葉は、単に用をなさないという意味であり、したがって廃用手は
手としての機能を持たない状態を指しているに過ぎない。』
というものだろう。
次の例を考えてみた。
・走行距離30万キロの自動車を査定に出した。
『査定価値がありません。廃車を勧めます。』
と言われた場合、その車は通常、スクラップになる。
・年老いて乳の出なくなった乳牛について牧場主が
『こいつも廃用だな…』
この場合、牛は殺処分になり、食肉になる。
・競馬牧場で、獣医師が、
『この種馬、廃用ですね。』
といったら、通常、殺処分である。
"廃用"とか"廃"といった言葉には、その文字に続く機能を持たなくなったという意味の他に、
多くの場合、その存在自体を抹消するべく動作や意味が付随する。
そう考える。
だから、
リハビリに携わる方々には、
どうか "廃用手" という言葉の持つ恐ろしさに思いを巡らせて欲しい、
と思う。↓↓↓
リハビリ病院が "廃用手" って言うかな?