元
Low Circulating Acute Brain-Derived Neurotrophic Factor Levels Are Associated With Poor Long-Term Functional Outcome After Ischemic Stroke.
2016 6月 スウェーデン
脳由来神経栄養因子(BDNF)は脳の可塑性、神経新生の重要な役割を担い、脳卒中の予後に大きく影響すると考えられている。
脳卒中で入院時の血中BDNF濃度が患者の短期的 長期的な回復にどう影響するのか調べてみたそうな。
脳梗塞患者491人の入院時血中BDNF濃度を測定し、健常者513人と比較した。
3ヶ月、2年、7年後の生活自立度を測定してBDNFとの関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・脳梗塞患者のBDNF濃度は健常者に比べ明らかに低かった。
・BDNF濃度は3ヶ月後の回復度合いには関連しなかった。
・しかしBDNF濃度が特に低いグループでは2年後 7年後の回復不良リスクが高かった。
・この関連は高血圧や糖尿、脳卒中重症度に依らなかった。
急性期脳梗塞患者の血中BDNF濃度は低かった。そのうちさらに低い者は長期的な機能回復不良になりやすかった、
というおはなし。
感想:
リハビリはすぐ頭打ちになって諦めがちになるけど、このBDNFのように早期には影響なくても 2年-7年かけてじっくりと脳と身体を癒やす仕組みが備わってるのかもね。
傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに