元2021 11月 フィンランド
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2021年11月15日
Stroke誌:肥満はくも膜下出血を予防しない
2016年7月24日
くも膜下出血が女性に多い理由は、、「喫煙」か?
元
Sex, Smoking, and Risk for Subarachnoid Hemorrhage
2016 7月 フィンランド
これまでの研究によるとくも膜下出血のリスクは男性にくらべ女性が なぜか1.4-1.9倍高い。
喫煙習慣を考慮にいれても同様の関連が見られるものか調べてみたそうな。
65521人を21年ほどフォローした結果、
次のことがわかった。
・この間に492件のくも膜下出血があった。
・男女ともに喫煙本数とくも膜下出血リスクは比例関係にあった。
・1日に喫煙20本以上のくも膜下出血リスクは、非喫煙者に比べ 女性で8.35倍、男性は2.76倍だった。
・途中で喫煙をやめた人のくも膜下出血リスクは非喫煙者なみに下がった。
喫煙本数が増えるほどくも膜下出血のリスクは上昇し、特に女性で顕著だった。喫煙脆弱性が くも膜下出血が女性に多い原因なのかも、
というおはなし。
感想:
くも膜下出血は女性におおいんだ、、、しらんかった。
追記:
いつからクモ膜下出血に女性が多くなったのか?
2023年11月3日
信じられないが本当!禁煙でくも膜下出血が激減
元2023 11月 韓国
2017年11月1日
くも膜下出血のあと禁煙するべきでない理由
元
Cigarette smoking and outcomes after aneurysmal subarachnoid hemorrhage: a nationwide analysis.
2017 10月 アメリカ
喫煙は脳卒中のもっとも大きなリスク要因の1つである。特に脳動脈瘤破裂のくも膜下出血には喫煙の影響がおおきいことがわかっている。
しかし くも膜下出血後の喫煙がその回復におよぼす影響については明らかでない。
くも膜下出血患者にニコチン代替療法を試みた2つの研究では むしろ回復が良くなったことから、くも膜下出血後の喫煙と回復度との関連をくわしくしらべてみたそうな。
国の患者データベースから くも膜下出血で手術を受けた患者5784人の記録を抽出して、喫煙状況別にその後の回復度との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・37.1%が喫煙者だった。
・その内訳は、31.1%が現在喫煙者で、6.0%が喫煙経験者だった。
・喫煙者は非喫煙者にくらべ 若く、他の病気をもっている者がおおかったが、
・死亡率や合併症の数、神経症状に差はなかった。
・非喫煙者にくらべ喫煙者は、気管切開や胃ろう、介護施設への転院、回復不良の割合があきらかに少なかった。
・重症患者に限定してもこれらの関連が確認できた。
くも膜下出血を経験した喫煙者は若く他の病気をもつことがおおかったが、どういうわけか非喫煙者よりも回復が良かった、
というおはなし。
感想:
どうやらニコチンには神経保護作用があるようだ。
くも膜下出血になっちゃったら開き直って喫煙を継続する勇気が必要。
脳卒中経験者は喫煙を控えなくてもいいのか?
2024年1月5日
アンギオ陰性くも膜下出血の予後からわかること:新たな治療アプローチの可能性
元2023 12月 中国
2019年6月30日
nature.com:活発なひとはくも膜下出血になりやすい?
元
Physical activity associates with subarachnoid hemorrhage risk- a population-based long-term cohort study
2019 6月 フィンランド
くも膜下出血は致命率がおよそ40%で、その発生にはライフスタイルが深くかかわっているという。
喫煙、血圧、年齢、脂質、性別がリスク要因としてわかっている。
いっぽう身体活動は脳梗塞の予防には良いとされているが くも膜下出血についての調査はすくなく、身体活動によりかえってくも膜下出血がおきやすくなるとする報告もある。
その報告は身体活動の種類を区別していなかったので、余暇活動、通勤、仕事のそれぞれの身体活動度とくも膜下出血リスクとの関連について長期かつ大規模にしらべてみたそうな。
1972-2014にフィンランドの65521人について行われたFINRISK調査のデータを使用した。
身体活動を、余暇、通勤、仕事の3種類に分け、くも膜下出血発生との関連を解析したところ、
次のようになった。
・この間に534のくも膜下出血があった。
・週に30分間の余暇活動がふえるとくも膜下出血リスクが0.95倍になった。
・通勤の身体活動度も同様にくも膜下出血リスクを下げたが、退職年齢でその効果が消えた。
・対照的に、仕事での身体活動が中レベル以上にふえると くも膜下出血リスクは高くなった。
・余暇活動による予防効果は年齢や高血圧によらなかったが、現在喫煙者にはより一層の効果があった。
余暇や通勤での身体活動は男女ともにくも膜下出血リスクをさげる効果が見られた。とくに喫煙者で顕著だった、
というおはなし。
感想:
余暇の運動は予防で 仕事で運動するとコブがやぶれる。どういうメカニズムなんだろう。
2020年8月1日
くも膜下出血の転帰 喫煙の影響
元2020 7月 ノルウェー
2020年9月18日
Stroke誌:双子研究 喫煙とくも膜下出血の因果関係
元2020 9月 フィンランド
2019年1月3日
血圧とくも膜下出血 in チャイナ
元
Blood Pressure and Risk of Subarachnoid Hemorrhage in China
2018 12月 中国
くも膜下出血の発生率は国によってことなり、とくにフィンランドと日本で高いことが知られている。これまでの調査では中国のくも膜下出血発生率は欧米や他のアジア諸国にくらべ低かった。
くも膜下出血のリスク要因である高血圧や喫煙、飲酒の点ではハイリスクなはずの中国でなぜ発生率が低いのか確かめるために、大規模な調査をおこなったそうな。
50万人あまりの一般成人データをふくむ「中国カドーリバイオバンク」研究について くも膜下出血の発生をフォローして血圧などとの関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者の平均年齢は51、平均血圧は130/78、
・約7年のフォロー期間中に553件のくも膜下出血があり、発生率は年間10万人あたり12.9人だった。
・血圧は 平均を超える域ではくも膜下出血リスクと正の相関があり、
・収縮期血圧で10mmHg, 拡張期血圧が5mmHgあがるごとにくも膜下出血リスクはそれぞれ1.21倍、1.20倍になった。
・年齢や性別との関連は確認できなかった。
・血圧上昇によると考えられるくも膜下出血が23%を占めていた。
中国のくも膜下出血発生率は欧米のそれと同レベルだった。血圧の上昇はくも膜下出血リスクと相関し、原因の4分の1を占めると考えられた、
というおはなし。
感想:
なるほどフィンランドのくも膜下出血ネタがおおい。↓
[くも膜下出血 フィンランド]の関連記事
2017年7月26日
くも膜下出血で突然死する人の特徴
元
Risk Factors of Sudden Death From Subarachnoid Hemorrhage
2017 7月 フィンランド
くも膜下出血患者の4人に1人は入院することなく突然に死亡するといわれている。
ところがくも膜下出血についての研究のおおくは入院患者について行われているため患者選択のかたよりが避けられない。
フィンランドでは突然死にはすべて検死解剖が義務付けられている。そこで くも膜下出血が原因で突然死した者と入院した患者とのリスク要因の違いをしらべてみたそうな。
フィンランド人65521人を20年ほどフォローした研究記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・くも膜下出血で98人が突然死して445人が入院した。
・喫煙量が増えるにしたがい入院よりも突然死するリスクのほうが高くなった。
・同様に収縮期血圧が高くなるほど突然死リスクが上がった。
・一人暮らしは突然死リスクが高く、入院のリスクは上がらなかった。
・50歳未満で標準血圧 非喫煙者のくも膜下出血での突然死例はなかった。
くも膜下出血の突然死リスクは喫煙や高血圧、一人暮らしの者で高かった。50歳未満 標準血圧 非喫煙者での突然死は極めて稀といえる、
というおはなし。
右:突然死、実線:喫煙、黒:高血圧
感想:
病院へ間に合わなくて死亡するのではなくて、それまで動脈瘤はおろか何の心血管症状もなかった元気なひとがいきなりくも膜下出血で死ぬんだって。
ポックリ逝きたければ ひとり暮らしで高血圧は放置、たばこを吸いながらその時を待て ということ。
脳卒中で突然死 若年者のばあい
2021年1月21日
Stroke誌:喫煙とくも膜下出血の「因果関係」
元2021 1月 アメリカ
2022年4月2日
閉経が早いとくも膜下出血リスク2倍
元2022 3月 アメリカ
2016年8月16日
くも膜下出血と喫煙 さいきんの傾向
元
Incidence of subarachnoid hemorrhage is decreasing together with decreasing smoking rates
2016 8月 フィンランド
くも膜下出血は死亡率が非常に高いため入院まえに亡くなる場合が少なくない。多くの国ではこのようなケースは心不全に分類されるなどして正確な統計が得られにくい。
そこで、検死解剖をきっちりとやる習慣のあるフィンランドでのくも膜下出血と発症リスクとしての喫煙率のさいきんの推移を調べてみたそうな。
1998-2012のくも膜下出血患者と喫煙調査の結果を解析したところ、
次のことがわかった。
・この間に6885人のくも膜下出血があり、このうち26%が病院外または救急救命室で死亡していた。
・全体的に、くも膜下出血の発生率は10万人あたり6.2-10.0人だった。
・70-75歳の女性で発生率はもっとも高く 22.5人/10万人だった。
・この15年間に、50歳未満ではくも膜下出血が女性で45%、男性で38%減少し、
・50歳以上では女性16%、男性26%の減少だった。
・15-64歳の喫煙率は30%減少していた。
くも膜下出血の発生率は特に若年者で減少傾向にあり、喫煙率と連動しているようだった、
というおはなし。
感想:
クモは高齢女性に多いんだな、、
2018年8月20日
nature.com:喫煙と高血圧はくも膜下出血患者に良い
元
Impact of Comorbidities and Smoking on the Outcome in Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage
2018 8月 ドイツ
くも膜下出血は脳卒中の5%を占め女性におおい。その発生率はこの10年間で低下していて、喫煙や高血圧、飲酒習慣の改善によると考えられている。
くも膜下出血の予後にたいする喫煙や高血圧の影響についてはこれまで相反する結果がえられているため、くわしくしらべてみたそうな。
くも膜下出血で脳動脈瘤治療ずみの患者203人について12ヶ月後までフォローした結果、
次のことがわかった。
・55.7%が回復良好(mRS 0-2)で、42.4%は回復不良(mRS 3-6)だった。くも膜下出血の発生要因である喫煙と高血圧が、回復良好の予測因子でもあった、
・1年後の回復不良リスクは喫煙習慣があると0.21倍、高血圧では0.18倍になり、いずれも保護効果を示した。
・1年後の死亡リスクについても同様で、喫煙と高血圧があきらかな予防因子だった。
・糖尿病や高コレステロール血症ではこのような保護効果はみられなかった。
というおはなし。
感想:
rt-PAが喫煙患者によく効くパラドックスと似ている。
喫煙や動脈硬化で日頃から虚血気味な脳は、くも膜下出血のあとの血管攣縮のえいきょうに鈍感になっているのではないか、、
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2021年5月6日
COVID-19はくも膜下出血の原因か?
元2021 4月 アメリカ
2021年11月29日
アンギオ陰性くも膜下出血からわかること
元2021 11月 インド
2021年10月17日
世界の脳卒中 過去30年の傾向 Lancet Neurol.
元2021 10月 ニュージーランド
2022年5月20日
コロナパンデミックでくも膜下出血激減の理由
元2022 5月 ドイツ
2017年11月16日
脳動脈瘤の破裂は経済格差と関連があった
元
Socioeconomic Disadvantage Is Associated with a Higher Incidence of Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage.
2017 11月 オーストラリア
これまでのくも膜下出血の研究では動脈瘤破裂のものとそうでないものを区別していないケースがすくなくない。
さらに動脈瘤性のくも膜下出血はその特殊さゆえに通常の脳卒中研究に含まれないこともおおい。
動脈瘤性のくも膜下出血と社会経済状況との関連がまだわかっていないのでしらべてみたそうな。
2010-2014の非外傷性のくも膜下出血患者237人のうち脳動脈瘤破裂と確認された159人について、
居住地ごとの社会経済スコア対応させた指標 "Socioeconomic Index for Areas" (SEIFA)および田舎度スコア(ARIA)との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者の70%は女性だった。
・動脈瘤性くも膜下出血発生率は10万人あたり年間9.99だった。
・居住エリアの社会経済スコアと発生率はあきらかに相関しており、
・貧乏地域では金持ち地域よりも動脈瘤性くも膜下出血発生率が1.40倍だった。
脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血は貧困地域で起きやすかった、
というおはなし。
感想:
脳動脈瘤ってクリップでつまんだりコイルで埋めたりして治療するから もっぱら力学的な問題の印象がある。けど 喫煙や経済格差でも破れちゃうんだよな。
どうやら貧乏地域は喫煙率が高いから、、、ってことみたい。
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2024年3月18日
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