元
One-Year Risk of Stroke after Transient Ischemic Attack or Minor Stroke.
2016 4月 フランス NEJM誌
TIAや軽微な脳卒中のあとに本格的な脳卒中を起こす割合は、1997-2003の調査では90日時点で12-20%と言われてきた。
最近はどうなのかきっちりと調べてみたそうな。
21カ国61施設のTIAまたは軽症脳卒中患者4789人について1年間フォローしたところ、
次のようになった。
・発症後1年間の心血管疾患の発症率は6.2%で、
・脳卒中に限定すると2日後→365日後では、発症率 1.5%→5.1%だった。
・特に複数の梗塞やアテローム性動脈硬化がみつかった場合、脳卒中リスクは倍になった。
TIAや軽症脳卒中のあと1年間に本格的脳卒中になる率はこれまで言われてきた数値よりもかなり低かった、
というおはなし。
感想:
薬の使い方がうまくなったってことなのかな。