元
Smoking and Mortality in Stroke Survivors: Can We Eliminate the Paradox?
2014 1月 アメリカ
脳卒中経験者の喫煙は死亡率の増加にはつながらないと多くの研究が示している。
そこで、脳卒中経験者の喫煙状況と各種死亡率との関連について調べてみたそうな。
1997-2004の死亡調査データベースから45歳以上の脳卒中経験者を抽出し、総死亡率、心血管系疾患死亡率、ガン死亡率と喫煙状況との関連を解析した。
次のようになった。
・18.7%の脳卒中経験者が喫煙していた。
・死亡者数の50%は心血管系疾患によるもので、15%はガンが原因だった。
・現在喫煙者は非喫煙経験者にくらべ総死亡率が高く、がん死亡率は3.8倍だった。
・現在喫煙者の心血管系疾患死亡率は、社会経済状況を考慮に入れると高いとはいえなかった。
脳卒中経験者で喫煙している人は総死亡率が高かったが、その主な要因はガンだった。心血管系疾患死亡率の高さは社会経済的状況を反映しているだけかも、
というおはなし。
感想:
なるほどこれまでの記事で喫煙はあまり悪そうに見えない。
喫煙を経験しておいた方が脳卒中的には良い と考える理由
喫煙習慣のある脳梗塞患者はなぜか死亡率が低い
タバコや酒をやっていたからといって、脳卒中のあとはやくに死んでしまうわけではなかった
喫煙習慣のある脳梗塞患者はなぜか死亡率が低い
【パラドックス】タバコ好きの脳梗塞患者にはtPA治療が良く効くぅ