元
Safety and Efficacy of Transcranial Direct Current Stimulation in Acute Experimental Ischemic Stroke.
2013 8月 イタリア
経頭蓋直流電気刺激(tDCS)治療はもっぱら慢性期脳卒中患者でのみ行われている。
そこで、急性期に適用した場合の安全性、効果について調べてみたそうな。
ネズミについて、磁気共鳴スペクトロスコピーで脳の代謝状況を確認したのち、人為的に脳梗塞にしてtDCSを施した。
プラス極、マイナス極、偽電極でのそれぞれの代謝への影響も同様に測定した。
次のようになった。
・マイナス極刺激のときに梗塞領域が最も小さく、炎症も抑えられ、回復も早かった。
・これはスペクトロスコピーでグルタミン酸代謝の変化として確認できた。
・一方、プラス極刺激の場合、梗塞が大きくなり、脳血液関門の働きも乱れた。
急性期脳梗塞へのtDCS治療に神経保護効果を確認した。
しかし、その極性、適用時期には注意が必要である、
というおはなし。
感想:
こんなはなし いままで耳にしたことがない。