元
Influence of the Great East Japan Earthquake and Tsunami 2011 on Occurrence of Cerebrovascular Diseases in Iwate, Japan.
2013 5月 日本
津波が脳血管疾患に与える影響を調べてみたそうな。
岩手県沿岸部の住人について東日本大震災前後の脳血管疾患の発生状況を、過去3年間の記録を含め調査した。
次のようになった。
・震災直後4週間の脳血管疾患の標準化罹患比は1.20でそれまでに比べ特に高いというわけではなかった。
・これを脳梗塞、脳内出血、クモ膜下出血ごとに見ても、それぞれ1.22、1,15、1.20だった。
・しかし、津波被害の大きかった地域の75歳以上男性の脳梗塞に限定すると、この値は2.34になった。
東日本大震災で大きな津波被害を出した地域に住んでいた高齢男性の脳梗塞の発生率が一時的に2倍以上になった、
というおはなし。
感想:
このピークは4週間後には元に戻ってしまったとのこと。
想像したほど大したことはなかった、という印象。
追記:
衆議院 2013年5月8日 震災復興特別委員会参考人
南相馬市立総合病院:副院長 及川友好(脳神経外科)
(1:28~)私自身は脳神経科医でありますので、
脳卒中の発症率をいま東京大学の国際衛生学教室と一緒になって今データを集めているところなんですが、
これはまだ暫定的なデータで確定的なものではないんですが、
ただし恐ろしいデータが出ています。
我々の地域での脳卒中発症率が65歳以上で約1.4倍。
それどころか35歳から64歳の壮年層で3.4倍にまで上がっています。
非常に恐ろしいデータが今上がってきていますね。
これらのデータをきちっと解析しながら発表していくことも我々の仕事だと思っているんです。