Biometeorological phases influence on stroke morbidity.
2011 8月 セルビア
脳卒中の発生と天候、気温、月、曜日、などとの関連について調べたそうな。
2003-2009に入院した脳卒中患者4700人について
その記録を調査、生物気象学的に解析した。
その結果、
・脳卒中が一番多い月は3月で、2月が一番少なかった。
・週のうちでは月曜日が一番多く、日曜日が最も少なかった。
・6割の患者は市街地に住んでいた。
・男女の割合はほぼ同じだった。
・そのうち約80%が70歳以上だった。
・平均入院日数は12日間だった。
・患者の88%は脳梗塞、9%が脳出血、3%がくも膜下出血だった。
・41%が高血圧、19%が心不全、15%が糖尿持ちだった。
・晴れて天気の良い暖かく湿度の低い日や
寒冷前線の通過に伴い突然天候が変わる霧で曇りがちな日に起きやすい。
ことがわかった、
というおはなし。
感想:
Biometeorology:生物気象学っていう分野があって、
気象と生物との関係を学問するらしい。
で、気象状況を表現するために
こんな分類をしている。(メモ)
biometeorological phases
phase 1 CWD: cyclone, warm, dry;
phase 2 CWW: cyclone, warm, wet;
phase 3 CWF: cyclone, warm front;
phase 4 CCF: cyclone cold front; →低気圧、寒冷前線
phase 5 CCW: cyclone, cold, wet;
phase 6 CCD: cyclone, cold, dry;
phase 7 ACD: anticyclone, cold, dry;
phase 8 ACW: anticyclone, cold, wet;
phase 9 AWD: anticyclone, warm, dry; →高気圧、温暖、乾燥
phase 10 AWW: anticyclone, warm, wet
フェーズ9と4で脳卒中が多いとのこと。
おもしろそう。